国際特許出願(PCT)

PCT国際出願の件数は年々増え続けており、2019年のPCT国際出願件数は、全体で前年比5.2%増の約265,800件でした。

日本においては、近年の不況により、国内出願の件数は頭打ち若しくは減少傾向ですが、外国出願の件数は増え続けています。2019年のPCT国際出願件数も、前年比で6.3%増加し、約51,700件となっています。PCT出願件数が多い国は、1位が中国(2019年は、60,993件)で、米国が2位(2019年は、56,228件)、日本は3位(2019年は、51,691件)です。中国からのPCT出願件数の増加が目立ちます。

このように、PCTの利用は増え続け、近年では外国出願を行う場合には、PCTを利用することの方が圧倒的に多くなっています。具体的な統計データは有りませんが、弊所での取り扱い案件では、PCTを利用しない外国出願は、全体の1割にも満たないと思います。

以下、PCT国際出願の概要、並びにメリット・デメリットなどを説明したいと思います。


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