後知恵 非自明性

米国(3): 現在の米国における特許政策(並びに自明性審査とその対策)

...する姿勢は以下の通りです: 進歩性基準を厳格化し特許の質を向上  - KSR Int'l Co. v. Teleflex, Inc., 550 U.S. 398 (2007) (これにより非自明性の審査が厳しくなった。) 付与後特許に対する異議申立ての機会を拡張  - 付与後異議申立制度(Post-grant review)の導入(2011年のAmerica Invents A...

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欧州(5): 審査

...官が比較的多いという印象です。 KSR判決以前は、一般的に欧州の方が米国より審査が厳しいと考えられていましたが、最近は差が小さくなっているように感じます。米国のKSR判決により、米国における非自明性の基準と欧州における進歩性の基準がほぼ等しくなったと述べている欧米のアトーニーもおります。 新規性 欧州においては、日本や米国と比較して、新規性の拒絶は受け難いと言えます。 具体的には...

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進歩性の拒絶への対応(Part 3)

... しかし、特に近年は、殆どの国において単に属する技術分野が異なるという理由だけで、進歩性が認められることは少なくなっています。日本、米国、欧州など殆どの国において、技術分野が異なっていても、当業者の常識の範囲内で、組み合わせることが合理的であれば自明というスタンスが採用されています。例えば、米国においてこのスタンスを明確にしたのが2007年のKSR判決です。 従って、単に技術分野が異なるということだけでは不十分で、結局は、意外な効果や分野が異なることによる「阻害要因」が存在するということを示すことが必要になることが多いと思います。 「後知恵」(hind-sight) 「後知恵」に基づく拒絶とは、本来、進歩性(非自明性)の判断は、最近似の先行技術から出発して、審査対象の発明の出願時(即ち、この発明が知られていなかった時点)において、当該発明に到達することが容易であったかを検討することにより行わなければなりませんが、審査対象の発明の内容を念頭において、容易性を判断してしまうことを「後知恵」に基づいた判断と言います。 ...

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進歩性の拒絶への対応(Part 1)

... 特許庁による拒絶理由で最も頻繁に採用され、また対応に苦労するのが進歩性欠如(自明性)の拒絶です。進歩性(米国では非自明性)の判断に関しては、国により評価の基準や手法が異なりますが、実務上、その違いを意識することは多くありません。 日本や欧州では「進歩性」(inventive step)、米国では「非自明性」(n...

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進歩性の拒絶への対応(Part 2)

... (A)審査対象出願の発明や先行技術の開示内容に関する審査官の誤認・誤解を明らかにする。 (B)先行技術を組み合わせることの困難性[例えば、阻害要因(teach away)の存在]を明らかにする。 (C)予想外の優れた効果を明らかにする。 (D)後知恵(hind-sight)や商業的成功(Commercial Success)を主張する。 (E)先行技術に教示・示唆されていない特徴をクレームに追加して、更にその特徴による予想外の優れた効果を明らかにする。 ...
... 例えば、審査の対象となっている発明Xが、主成分(a)と補助成分(b)とからなる医薬品に関するものであり、この発明Xが、成分(a)を開示する先行技術文献Yと成分(b)を開示する先行技術文献Zとの組み合わせにより容易と認定された場合を想定します。この場合に、例えば、文献Yと文献Zのいずれかに成分(a)と成分(b)を組み合わせると毒性を発揮するというようなことを示唆する記載があれば、「阻害要因」があったと認められ、進歩性(非自明性)が認められることになります。 (C)予想外の優れた効果 効果の立証: 上記したような発明Xの場合に、阻害要因はないとしても、成分(a)と成分(b)とを組み合わせることによって特段のメリットが得られることが教示も示唆もされていなかった場合、成分Aと成分Bとの組み合わせによって、非常に優れた効果が得られるということを明細書の実施例・比較例に参照して説明する、若しくは追加実験によって証明することによって進歩性(非自明性)を立証することが出来ます。 ...

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各国における先行技術の定義と新規性喪失の例外(Part 2)

...中国及び韓国のいずれの国においても、準公知(出願時に未公開の先願)によっても新規性は否定される。 (詳細については、「出願時に公開されていなかった先願に対する新規性(拡大先願、準公知)と進歩性(非自明性)」 の項目をご覧下さい。) (II-2)新規性喪失の例外規定: 2012年4月現在での各国における新規性喪失の例外規定の適用条件などを以下の表に示します。尚、米国は以前より、他国にも猶...

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